架空のインタビュー2

いま、「楓坂46」という名前を知らない日本人は少ないのではないだろうか。楓坂46はKGZ48とさくら坂46の歴史を受けて、誕生したアイドルグループである。坂道シリーズ第2弾として、「楓坂46」と「かえで坂46」の2グループ制で活動をしている。1stシングルの発売からわずか約7か月での紅白出場決定、その1か月後には有明コロシアム(収容人数約1万人)でのワンマンライブを成功させている。既に活動開始してから2年半が経つが、各メディアでの活躍も目を見張るものがある。今回はその楓坂46のファンになって、4か月という羽田さんに話を聞いた。制作側でも、音楽批評家でもない、一介のファンである人間を通して、その魅力を紐解いてみた。

取材・構成:シュザイタイチ 撮影:サツエーコ

 

──簡単に自己紹介をお願いします。

羽田 普段はフライヤーデザインだとか公演パンフレットのデザインを担当しています。普段はドラムをかじっていて、基本的に音楽好きではあります。

──今回は楓坂46の魅力についてファンの視点で語っていただきたいと思います。ファンになったきっかけは何だったのでしょうか?

羽田 はじめはアイドルに全く興味がなかったんです。僕の世代だと、ASAYANで生まれたモーニング娘。だったり、ももいろクローバーZでんぱ組.incなど多くのアイドルが活躍していて、僕の周りにもファンが多かったんですね。周りに作品を聞かせてもらったりしたんですが、特に聴き続けることはなくて。基本的にアイドル文化に縁がない人間でした。DCハードコアとか尖った音楽を好んで聞いてましたから(笑)。しばらくは接点がありませんでしたね。

──そこで友人から突然楓坂ファンばかりのLINEグループに突然参加させられる、と(笑)。

羽田 はい(笑)。小島坂46というんですが、もうね、日々知らないやりとりが繰り広げられるんですよ。ひどいときなんか通知が100を越えていて。送られてくる情報がね、ぜんっぜんわかんないんですよ。で、ある時その中の一人に「騙されたと思って、楓って、書けない?を5回分だけ観てくれ」と。で、観てみたんですよ。土田さんとかハライチの澤部さんとか安定感のある方が司会をやられているんですが、もうバラエティとして完全に崩壊していて(笑)。素人かき集めてもこうはならないぞ、と。

──そこから何が起こって入れ込みはじめたのでしょうか?

羽田 なんか沸々と応援しなきゃいけないんじゃないかという気持ちが湧いてきまして。いまとなっては大きな人気を博しているグループなんですけど、個々でみるとまだまだ脆い気がします。それが魅力の一つではあるんですけど。また、石森というメンバーがいるんですけど、キッカケとなったのはその子ですね。ポテンシャルや実力もあるのに、なかなかスポットライトが当たっていなくて、動物が好きであるというどこか清いところも胸に刺さりました。
 

──なるほど、アイドルの魅力とはなんでしょうか?メンバーのことを単純に推している、とか?

羽田 僕は「楓坂46」というフォーマットが好きなので、極論メンバーが総入れ替えになったとしても、応援し続けるんじゃないですかね。僕の中でのアイドルというのは、刹那的な運命をメンバーが人生を懸けて全うするというエンターテインメントです。なので、やっぱりリアルタイム性が大事になりますよね。若い子がよっぽどの事が無い限り、今から「おニャン子」を追わないじゃないですか。いまここ、この時にしか見られないんですよ。モーニング娘。とか結成当初から注目してなかったことを少し後悔しています。


──メンバーインタビューとか見ていて面白いですよね。

羽田 メンバーインタビューとか見ていて面白いのが、全員が「終わりを意識している」ところなんです。りさ(渡邉)もTVのどっきり企画の中で「終わりを想像してしまうと・・・」と言っていますし、ふーちゃん(齊藤)も「楓坂46という別の時間軸を一時的に生きている」というような旨をインタビューで話しています。ここまでいつか一般人になることを感じている目線を表明しているアイドルグループも珍しいのではないでしょか。

──おそらくアイドルを追いかけてからというもの、何かしらの価値観だったりとかが変化していると思うのですが、如何でしょうか?。

羽田 人生観を揺るがすとかいうことは無いですけど、握手会への参加は非常にいい経験になりましたね。どんなイベントと比べても特異だと思います。そのグループを好きな人が何万人と集まって、ただ握手と会話をする。でも、それだけでなくてメンバーの誕生日を祝う生誕祭なるものをファン手動開催したり、関連アイテムの交換をしたり。夏祭りとかと違って、妙な団結感があるんですよ。(笑)例えば、全員が全員、花火を観る事に命をかけている祭りといいますか。喩えが的確かは微妙ですが。

──今後どんな楓坂46にはどんな動きを期待されますか?

羽田 そうですね、マイペースに続けていければいいと思います。でももうあと1年位で解散するのが一番いいと思っているんですよね。それで10年後とかにメンバーが地方の居酒屋に5人くらい集まって、「あの頃は良かった」的なTVを偶然見てほしい。んで、「夢みたいだったね。」みたいなことを話ていてほしい。(笑)でも、それは周りの大人が許さないでしょうから。手垢がついて、使い古されたコンテンツになり果てるのは見ていて辛いので、楓坂にはこの世の既成概念をどんどん打ち破っていってほしいと思います。

──また、ヲタ活に進展ありましたら連絡してくださいね。

羽田 はい。でももういい大人なので、遠くで一人暮らしをしている娘を見守るスタンスでいければと思います。(笑)

──ありがとうございました。

 

(2/18 sun 六本木タリーズコーヒーにて)